HeavyBommer@blog
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戦闘妖精雪風 その2
前回の続きです。
例によって「続き…」にはネタばれを含みます。
OPERATION2
まず、メイヴのデザインについて。
スーパーシルフもそうでしたが、こちらも原作設定とは大分違いますね。
まあ、アニメーションとしての見栄えも重要なので致し方ないとは思います。

ストーリーですが、零が無人ミッション中の雪風とリンクするシーン。
原作では味方基地を攻撃する雪風を止めようとブッカー少佐に脳波モニタ装置のバッテリーを抜かれてリンク断となりますが、OVAでは零が立ち上がってプラグが抜けます。
些細な差ではありますが、この時の零は雪風に乗っている状態だと思っているわけですので自ら立ち上がるのはいただけないですね。

あと、このときに何故雪風が零を必要としたかですが、最初に小説を読んだときは、まるで零が超能力でジャム(人間)を感知しているように思えました。
しかし、よくよく考えると、雪風は味方(FRIEND)を不明(UNKNOWN)に変えることまでしかして(できて)いません。
おそらく、コンピュータの暴走を防止するために、本来味方のはずのターゲットを敵(ENEMY)と確定するのは自動ではできないのでしょう。
そう考えると、地上要員にジャムがいる事を突き止めたのはあくまで雪風で、攻撃を実行する許可を得るために零を必要としたということになり、これが一番しっくり来ますね。

次、エディス・フォス大尉が出てきますが、なんというか…お色気担当になってますね^^;
仮にもカウンセリングとか行う心理療法系の軍医がこんな格好なのはちょっとおかしいように思います。
まあ、色気も必要なのでしょうが…

次、パイロット不要論を主張するシステム軍団の思惑で、雪風は無人機レイフとの模擬戦闘に行くことになります。
このあたりは原作のフリップナイトシステムの話とファーンIIテスト飛行の話、エディス大尉の雪風搭乗の話、矢頭少尉撃墜前のAICSトラブル話を混ぜたものですね。
まあ、まとめ方はそれなりに良いとおもうのですが、いくら模擬戦闘だからといって双方ともにGUNすら積んでいないのはどうかと思います。
レイフ側はまだわかりますが、雪風側は万が一実弾を発射してしまったとしても、相手は無人機なのですから、武装していても良いでしょう。
もし、完全な丸腰でやるのなら、護衛機の1機くらいはつけそうなものです。

それと、この話で一番いただけないのは、AICSのトラブル回避の場面です。
まず、エンジン不調の原因がAICSだと雪風に促されるのがまず×ですね。
これでは零は単なる小間使いです。
原作では雪風は原因が分からず戸惑っていて、零がAICSに原因があることを思いつきます。
これこそ、雪風と零のお互いをサポートしあう連係プレーって感じでよいのではないですか!

次に、AICSへのアクセスにパスワードが求められるってのも変ですし、それが改変されていてアクセスできないのも変なら、雪風がそのパスワードを解析しちゃうのはもっと変です。

まず、設定上AICSは単純な機構かつ誤作動しても(通常飛行には)致命的でないのでメインコンピュータから制御できない機器だということになっています。
#まあモニタすらしていないって設定自体がちょっと変ではありますがね(特に無人機として開発されたFRX-99をベースとするメイヴでは)
だからこそ、ジャム人間が細工できたわけです。
そんな、単純な機構の装置に、しかも機上からアクセスするのにパスワードがいる?

さらに、当然AICSの動作も離陸前に機上からチェックされるのですから、その時点とパスワードが変わったということになります。
AICSは単純な機器のはずなのに、そんな仕掛けを施す余地があるのでしょうか。

さらにさらに、メインコンピュータから独立しているからこそ、細工されていることを雪風が事前に気づけなかったわけなのに、どうやって改変されたパスワードを雪風は解析したのでしょうか?
そして、それができるならなぜ雪風は自分で対処しないで零にお願いするのでしょうか?

そして、このシーンではAICSへの対処がうまくいかない後席エディスと交代するために、零は一時的にエディスに操縦しろと言います。
これまたいろいろおかしいです。

まず、特殊戦機は武力偵察が主任務ですから後席は電子戦/情報収集担当です。
ですから、後席に操縦システムが着いているとは思いがたいですね。
第一、コンピュータによる自立操縦が可能な機体なのですし、特にメイヴは無人機ベースなのですから付いているのはおかしいでしょう。
原作設定でもスーパーシルフでは後席に操縦装置が無いことは明言されていますし、メイヴにもないと考えるのが普通でしょう。

また、パイロットでもないエディスに操縦を任せるより雪風のオートマニューバモードを入れれば済む話でもあります。
原作の流れならば、雪風に任せるとエンジン不調を考慮に入れない運動をするかもしれませんが、OVAでは雪風自身がAICS不調を分かっているのですから問題はないでしょう。
(ちなみに原作では後席ブッカー少佐に操縦を任せるようなことはしていません)
だいたい、まっすぐ飛ばすだけならただ操縦桿を離しておくだけでも大丈夫なはずですしね。(FBWですから)

もう一点、この話ではFRX-99が雪風をかばうために自ら盾になります。
が、FRX-99のコンピュータも雪風と基本的に構造は同じ=(命令がなければ)自己保全を最優先に考えるはずです。
ですから、自発的に雪風の盾になるのはおかしな話ですね。
まあ、雪風にコントロールされている可能性はありますが、そうすると「I WISH YOU LUCK:503YUKIKAZE/Lt.FUKAI」なんてメッセージが不可解です。
FAF戦略コンピュータ等からの指示である可能性もありますが、自立型無人飛行での作戦行動中においては「作戦変更指示を受け付けない」はずですしね。(これは敵に暗号解読されて作戦を妨害されないため。故に雪風のTAB-15攻撃をやめさせることができなかった)

OPERATION3
巨大空中空母、バンシーIVとトマホーク(トム)・ジョンの話ですね。
原作ではまだスーパーシルフ時代の話ですが、大枠はほぼ同じです。
大きく違っているのは、トムの正体がジャム人間だってところと、(時系列の違いにより)零がジャム人間かもしれないという疑いを受けているところですね。

まず、原作共通で?なのは、巨大な的であるバンシーを何故ジャムが攻撃しないのかという点ですね。
いくら巨大だとはいえ、飛行機なのですから対空ミサイルを大量に打ち込まれたらひとたまりもないでしょう。
そして、バンシーは前線基地として使用されているのですから、フェアリー基地と違って絶対安全圏にあるわけでもないはずです。
普通に考えると真っ先に落とされますね。

そして、OVAがやっちゃたのはトムをジャム人間にしてしまったところでしょう。
トムはシステム軍団=技術開発集団の人間なのですから、前線で一度行方不明になっているという設定が矛盾します。
それに、この話のいいところは「プルトニウム人工心臓=機械の心臓(ハート=心)」を持つ人間であるトムと、「機械のような冷徹な心を持った特殊戦パイロットである零」との対比と繋がりでしょう。
おそらく、トムは子供の頃からこの心臓のせいで「自分がロボットである」ような錯覚を抱いたり、周りからそういわれたりして来たのだと思います。
で、(原作時の時系列では)機械にしか興味を示さないジャムにも、襲われたことからくる「僕は人間ですよね?」なのでしょう。

これが、自分がジャム人間だと分かった後での台詞となるとちょっと、というかかなり違うものになってきます。
まあ、それはそれで良いという感じもしますがね。
トムのエピソードを使っていますが、雰囲気的には矢頭少尉のエピソードに近い感じですね。

OPERATION4
雪風が地球でのエンジン燃焼テストを行う話で、これも機種の差こそあれ、基本的な流れは原作とほぼ同じですね。
ただ、OVAでは省かれている零の一時退役>地球でのジャクスン女史とのやりとりの一部が盛り込まれている感じです。
#でも「地球人」の使い方がまったく異なりますが

このエピソードに関しては、原作ともに「なぜ地球でのエンジン燃焼テストが必要なのか」不明ですね。
それも、雪風に実装した状態で。

まあ、OVAのほうだとこの時点で「全軍地球退避」が視野に入っていたために対比時地球でのジャムとの戦闘が一時的に発生することを想定してかもしれません。
原作のほうはまったく不明ですね。
無理に考えるとすると、地球側にFAFの技術力をアピールすることくらいですが、これはむしろ「FAFこそ脅威」論に油を注ぐことになってFAFには良い事がない気がします。

あと、この話ではジャムがまんまと通路を抜けてしまいます。
これができるなら、FAFの存在意義って余りないのでは…
まあ、結局のところ「ジャムはやる気になればFAFを迂回して地球になだれ込むことは可能なのだが、地球を侵略することに目的があるわけではなく、地球のシステムを学ぶことそのものが目的だ」とか考えればつじつまは合いますね。
#実際そのような推論は原作でも随所に見られますし

OPERATION5
まず、原作のジャム邂逅は雪風および特殊戦が自ら望んで受け入れたというのと、OVAの有無を言わさずいきなり捕らえられたという点で大きな違いがあります。
その結果として(と言うか背景思想として)原作ではジャム(意識の代弁者?)といろいろ会話するに至っています。
ですが、OVAではいきなり雪風が自分自身にミサイルを撃って抜け出しています。
これで、なぜ自分にミサイルを打つことで不可知戦域から脱出できたのかが分かりませんね。

OVAの方では、ジャムが雪風&零のコンビ(を含む特殊戦全体)をサンプリングしたがっているというのが唐突に出てくる感じです。
#最後のほうでなぜかクーリィ准将が急に思いつく
こういった分析を零や少佐の視点で、もうちょっと前の段階に出しておいたほうが良いかと思いました。

その後、お茶会(原作の昼食会風)からロンバート大佐の反乱>全軍撤退に進むわけですが…

まず、大佐達反乱軍が見ていたFAF人員は何だったのでしょうか?
ホログラム?
これはちょっといただけないですね。
それと、おそらくバンシーIIIを使って全軍を地球に退避させようとしているようですが、そんな巨大な飛行機を地球に持っていって飛べるのでしょうか?
まあ飛べるとしても、空母レベルに過ぎないバンシーで全軍退避は無理なんじゃ…
原作設定だと、そもそも飛行経路を変えるだけでも落ちる危険があると言っていましたが…

気を取り直して、ジャムとの最終決戦。
ここから先は完全OVAオリジナルストーリーですね。
あくまで、結末を描かなかった原作と違って、一応明確?な結末を用意したというところは評価します。
#原作のような終わり方はいまいち好きじゃないので

でも、あれを素直に解釈すると、雪風&零は結局ジャムに取り込まれ、ジャムのほうはほしかったおもちゃを手に入れたので地球はもうどうでもよいって感じ(通路を最初に作ったのがジャムなら破壊してもまた作れるはずなので諦めてないならまた通路を作るはず)でしょうか。
この終わり方はちょっとな~って感じですね。

普通に考えて、雪風ならジャムに取り込まれるくらいなら自爆を選ぶでしょう。
零もおそらく同じです。
だから、この結末はちょっと納得いかないものがあります。

まあ、ジャクスン女史がミラーに零を見たり(=幽霊?)、上記した2人(零&雪風)の性向を考えると、エンディング後のやつは今際の淵に零が見ている夢だと考えることもできますし、ブッカー少佐の懐古記憶とも考えることはできます。
意味ありげに、少佐の顔が写らないところや「不思議と悲しくはない」とかいう台詞から、いっちゃった少佐の脳内世界だと考えることもできなくはないですね。
ただ、こういった結末だとすると、上でも書いたようにジャムは納得していないはずなので、また通路を作って地球侵攻を企む可能性が高いと思います。

小説のほうの終わり方はと言うと、ごたごた状態で雪風が発進するところで終わってしまいます。
まあ、あの話で結末を描くことは非常に難しいとは思いますが、だからこそ結末まで読みたいとも思います。
おそらく続きは期待できないのだとは思いますが、できれば更なる続編を期待したいですね。
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テーマ:オススメ本 - ジャンル:小説・文学

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