HeavyBommer@blog
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戦闘機関連用語
いまさらながら、AceCombat5やってます。
で、こういうのをやっていると、前職の記憶がちらほらとよみがえってくるんですよね。
#前職では自衛隊関連のSEやっていましたので

と言うわけで、今回は、あんまし一般には知られていない用語とかを思いつきに任せて紹介します。
ネット対戦空戦ゲームとかやったりする人は、ちょっと通ぶることができるかも?
・トラッキング
レーダーって言うのは基本的にそのときの電波反射元の位置しか解りません。
走査周期(アンテナがくるっと回って同じ位置まで戻ってくるまでの時間)にもよりますが、地上の広域レーダーサイトなんかだと走査周期12秒とかのオーダーです。
この周期で位置情報のこま撮りが見えるだけですから、その点と点を繋いでいかないとどの飛行機がどっちにどれだけの速度で進んでいるかなどはわかりません。
こういった処理のことをトラッキングといいます。
トラックは日本語で書くと航跡という意味で、元々は船が通った後に水面に残る跡のことですね。

ちょっと考えるとそんなに難しいことではないように思えますが、意外とこれは難しいんです。
もちろん飛んでいる飛行機が少なかったり、旅客機のようにゆっくりしか機動しないなら良いのですが、戦闘機となると編隊で密集して飛んだり、9Gとかの機動をしたりしますので一筋縄ではいきません。

例えるなら、ばらばらに逃げ回る蟻の群れを上から眺めて、どの蟻がどこに向かったかを追いかけるようなものですね。
それも、数秒ごとにしかまぶたを開けないとしたら、かなり難しいことだというのは解ると思います。

映画トップガンで、レーダー上で最初二機だと思われた敵機が4機~5機と増えるシーンがありますが、あんなことは日常茶飯事です。
#なので、実際ならあんなことで驚くような戦術を立てる訳はありません

・ドップラーレーダー
上でレーダーは位置情報しかわからないと書きましたが、このレーダーは速度もある程度分かります。
ドップラー効果(詳しくは検索してください)による波長の変化を利用して目標がどれくらいの速度で近づいてくるか/遠ざかっていくかが解ります。
戦闘機の機上レーダーなどは最近これを使っていますが、地上サイトなんかではまだ少数だと思います。

・フェイズドアレイレーダー
通常のレーダーはアンテナを物理的に回転させて、いろいろな方向を走査しますが、こいつは電気的な仕掛け(位相差を使うらしいですが詳しい原理は自分も理解してはいません)でいろいろな方向を見ることができます。
物理的な回転ではないので、高速走査をしたり(その分探知範囲は狭くなりますがね)、ランダムなスキャンをしたりといったことが可能になります。
機上レーダーはもとより、地上サイトでも最近はどんどんこちらに置き換わっています。

・SIF
ビーコンです。
ビーコンと言うのは航空機が自分で電波をだして、自分の位置をレーダーサイトに教えるものです。
とはいっても、位置情報を流すわけではなく、自機のコード番号を発信しているだけです。
が、これによってレーダーサイトではどのプロットがどの航空機のものかわかりますので、密集して飛んでいたりしても正確なトラッキングが可能になります。
もちろん、有事は使えませんがね。(電波を出したら敵にも位置がわかってしまう)

・ベロシティー
速度+進行方向のこと。

・会敵点
自分と敵(目標)が出会う(衝突する)点のこと。

・パースート(パーシュート:pursuit)
正確に言うと、ピュアパースートです。
これは誘導方法(要撃機やミサイルを目標まで導くこと)の一種で、パースートは単純にその時々の目標の方向に向かうというだけの至極単純な方法です。
ちなみに、誘導方法はタクティクス(戦術)でもあります。

・カットオフ(Cutoff)
目標が現在のベロシティーで等速直線運動すると見なし、予想会敵点まで最短距離で向かう誘導方法。
自機やミサイルの平均速度と目標機のベロシティー成分から計算できます。
ただし、実際には向きを変えるのに要する時間とか、加減速の時間とかを補正して算出しますので、それなりに複雑です。

ちなみに、これは最初に旋回すれば後は直進でよいので1旋回誘導、下の二つは最初と最後の二回旋回しないと行いないので2旋回誘導と言います。

・ビーム(Beam)
目標機に横から接近する誘導方法。
その昔、(非誘導)ロケット弾を攻撃手段に使うために使われたそうです。
現在ではほとんど使われていないという話です。

・スターン(Sturn)
目標機の後ろに回りこむ誘導方法。
ほとんどの場合、これがもっとも効果的ですが、2旋回誘導は敵機が高速だと誘導解が算出できない(旋回に余計な時間がかかるので会敵点が到達可能範囲を超える)場合が出てきますので、そういった場合はカットオフを使います。
ちなみに、地上要員の話だと「最近の機上レーダーは優れているから、地上からの誘導はカットオフで充分」と言い、パイロットは「有事には機上レーダーなんて使えないんだから地上からのスターン誘導は有効」と言います^^;

・クラッター(Clatter)
地形の起伏や海面の波による反射で、低高度だとレーダーには大量のノイズが帰ってきます。
これをクラッターと言います。
海上や平地などでも、低空侵入が有効なのは、地平線/水平線による遮蔽効果で極力見つかるのを遅らせるという意味のほかにも、クラッターにまぎれて探知できないようにする意味があります。

・ミッドコース巡航(MidCouseCruise)
要撃機が目標まで向かう間の巡航フェーズです。
基本的には経済速度/高度でまっすぐ飛行します。
通常35,000ft~40,000ft、350kt~400ktくらいですかね。

・MSA
MinimumSaftyAltitudeの略だと思います。
要するに最低安全高度ですね。
これは、地形によって変わっていて、メッシュ上のエリアを想定してそのエリアでの最低安全高度がそれぞれ決めてあります。
指揮所では、戦闘機をモニタしていて、この高度を下回るとMSA Violationという警告が出ます。

・AAM(空対空ミサイル)
AAMの誘導は基本的にカットオフです。
AceCombatを含め、空戦ゲームの類はほとんどパースートを使っていますね。
パースートだと、目標に近づくにつれて軌道修正量が増えるので、目標がまっすぐ飛んでいても、横方向から撃ったりすると意外と外れます。
実際にどの程度ミサイルが当たるのか(外れるのか)は知りませんが、目標が起動していないならまず当たると思います。
でもまあ、ゲームとしてはパースートの方が見た目の軌道も面白いので、こうなっているのでしょうね。

あと、実際のミサイルはそれほど長い間ロケットは燃えていません。
最初に一気に加速した後は惰性で飛んでゆきます。
#AMRAAMなんかの長距離ミサイルは解りませんが

また、AAMは目標に直接当てるのではなく、近接信管といって目標の近くで爆発して破片効果で撃墜します。
ですから、ゲームやアニメのようにぎりぎりでかわすというのは実際には有り得ません。(ぎりぎりだと爆発して破片でやられます)

とりあえずこんなもんですかね~
他にもまた思い出したら追記しますし、何かリクエストがあればお答えできるかもしれません。
※もちろん守秘義務に抵触するような詳しいことは書けませんが
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コメント
この記事へのコメント
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2007/12/02(日) 19:01:33 | | #[ 編集]
はじめまして
はじめまして。
自衛隊がらみはなかなかぶっちゃけて書けないのが悲しいですね。

ちなみに、AceCombatシリーズはPlayStationです。
4と5はPS2ですね。
私がプレイしたことあるのは2、4、5です。
飛行機好きなら結構楽しめると思いますよ。
#突込みどころも満載ではありますがね
2007/12/02(日) 21:26:36 | URL | B-51(管理人) #NSULs8mg[ 編集]
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