HeavyBommer@blog
時事ネタ、コンピュータ、家電、プログラミング等々、思ったこと/考えたこと/提案/使用レポ/Tipsなどを思いついたときに書いてゆきます
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メディアリテラシー
ちょっと思い立って、メディアリテラシーを教える立場になったときの為に、ネタを考えてみました。
最近は小中学校で父母や地元の人による単発授業をやったりする場合があるので、そういったものが回ってくるようなら使おうかと思っています。

もし流用したいという方が居られましたらご自由にお使いください。
もちろん本職の教員の方に使っていただいても結構です。

内容的にはそこそこ知れているネタの再構成なので、教える対象によってはネタバレしているかもしれませんが^^;

本題は「続き」から。
<小学生(高学年かな)向き>

まずは、以下の話を皆に話します。



「危険な食品X」
食品Xは、学名Triticum aestivum(ラテン語でしょうから読み方わかりません。実際には黒板に書くとかで良いでしょう)というイネ科の植物の種子から作られます。
種子を砕いて粉状にしたあと発酵させ、その後さらに加熱して作ります。
欧米では既にこの食品が蔓延していて、次に挙げるような恐ろしい統計/研究結果が出ています。
・犯罪者の9割以上が日常的に食品Xを摂取している
・暴力的犯罪の実に9割以上は食品Xの摂取後24時間以内に発生している
・中世には食品Xを巡って大規模な暴動も発生している(マリーアントワネットがギロチンに掛けられる事になった理由の一部を担っているという説もある)
・食品Xを手に入れるために犯罪を犯す人も少なくない
・乳児に食品Xをそのまま与えると喉を詰まらせ最悪は死に至る
・食品Xは放置すると有毒のカビが発生する場合が多く、そうしたものを摂取すると食中毒を起す
・子供の頃から食品Xを日常的に摂取している人の半数近くが知能テストでは平均点以下の成績である

日本では、戦前まで食品Xはほとんど流通していませんでした。
しかし、戦後占領軍によって持ち込まれ、その後徐々に浸透してきました。
現在では、国も危機感を持っていて、食品Xへの依存率を軽減しようという姿勢を示しては居ますが、ライフスタイルの欧米化に伴って、一般家庭への浸透も加速してきています。

さあ、この食品Xについて皆はどう思いますか?


「すばらしい食品Y」

食品Yは、古くは古代メソポタミア・古代エジプト等で食されてきた食品です。
そして、欧米での研究から以下のようなことが解っています。
・有名な政治家、科学者、スポーツ選手のほとんどが、日常的に食品Yを食している(アメリカの歴代大統領は例外なく日常的に食している)
・中世ヨーロッパの王侯貴族たちの食卓にも欠かせないものだった
・様々な食品とよく合い、主食としても充分な栄養価を持っている
・食品Yを日常的に食している子供の半数は学力テストで平均点以上の成績を収めている

このようなすばらしい食品であるにもかかわらず、日本では戦前までほとんど食卓に登ることはなく、現在でもその消費量は欧米に比べてまだまだ少ないのが現状です。

さあ、この食品Yについてどう思いますか?



それぞれの話の後、子供たちの意見をいろいろ聞いて、ディスカッションさせます。
上の説明だと食品Xは麻薬的なものに感じるでしょうから、意見の大勢は「食品Xが日本に入ってくるのを防がないとならない」「法律で禁止すべき」といったものになるでしょう。
逆に食品Yは健康食品のような感じを受け、「普及促進をすべきだ」「積極的に食べたい」と言った意見が大勢を占めると思います。

そうなればしめたものです。
適当に時間を見計らって、種明かしに行きましょう。

では、種明かしです。
察しの良い人は気づいていると思いますが、食品Xも食品Yも同じもので、それは「パン」のことです。
そう、ごく普通の「パン」です。

ちなみに、上記の説明は、わざとミスリードを誘うように言っているだけで、嘘はついていません。

もし、途中で生徒たちが種に気づいてしまった場合は、「それでもこういった書き方をすると騙されそうになるでしょ?」って感じに話を持っていけば良いと思います。

この話で重要なのは、「嘘をつかなくても表現を変えたり、情報を意図的に偏らせることで、ミスリード(誤った方向への誘導)は容易く出来てしまう」ということを実感させることです。
TVや新聞などのメディアが同じようなことをやれば、世論を操作することが可能だということを解らせるのです。

その上で、次は「ではどうすれば騙されないか?」を考えさせましょう。
いろいろ意見は出るでしょうが(出なければ提示するしかないですが)有効な対策は以下のようなものです。
・ひとつの情報源のみに頼らない(気になった情報はTV・新聞・インターネット等複数のメディアで確認する)
・情報を積極的に信じない(一度は疑ってみる/妄信せず自分の頭で考える)
・政府とか大学教授とか有名人と言った肩書きを過信しない(そういった権威筋だって間違えることはあるし、言説の一部を抜き出して引用されていたりする場合もありうる)
・しっかりした基礎知識を身につける
#実際のケースでは「嘘」が含まれる場合が多いですので嘘を探す(見抜く)というのも有効では有ります

時間が有れば、これらを踏まえて上の説明のどこが怪しいかとかを生徒とともに考えてゆけばなお良いと思います。
さらに、実例を挙げてそれについて考えることが出来ればなお良いでしょうね。

<中学生以上向き>

基本的に流れは小学生と同じです。
まあ、上のものそのままでも良いのですが、もうちょっと難解っぽくしたほうが教訓も増えて良さそうですので、お話しを変えましょう。
ただ、ネットをちょっと検索すれば出てくる話でも有るので、ネタバレしている可能性も高いです。



「一酸化二水素の恐怖」

皆さん聞きなれない名前だと思いますが、これは日常的にしかも大量に放出され、環境中に存在しています。
それなのに、どこの国でも政府機関からの警告は一切聞かれません。
様々は危険性を持つにも係わらず、この物質は工業にも農業にも必須のものなので、そういう状況になっているのでしょう。

この物質の特性や危険性を以下に挙げます。
・水酸の一種で、ほぼ無色、無臭、無味であるが、毎年数多くの人々を死に至らしめている(日本では統計の取れているだけでも毎年1000名以上の人の死因になっている)
・常温では液体だが、揮発性があり、厳重に密閉しないと空気中に蒸散する
・大気中に拡散すると強い温室効果をもたらす
・鉄をはじめとする多くの金属で腐食を加速させる
・食物の腐敗を促進する
・ほぼすべての化学工場の排水に多量に含まれ、そのほとんどは河川や海に投棄されている
・自動車の排気ガスにも含まれている
・農薬の散布時に大量に利用されている
・原子力発電所でも多量に利用されている
・軍事的にも利用されており、特にアメリカ海軍は多額の予算を掛けて研究し、日常的に利用している
・蒸気として大気中に放出されると上空で凝縮する(酸性雨にも多量に含まれている)
・土壌にも浸透し、地下水にも多量に含まれている
・土壌に浸透したものは植物にも吸収され、農作物にも残留する
・土壌に多量に浸透した場合、土砂崩れなどを誘発する
・人間の呼吸器系に多量に吸引されると呼吸不全を引き起こす
・加熱した一酸化二水素が人体に触れると酷い火傷となる
・固体化した一酸化二水素に長時間触れると組織が壊死し火傷に似た傷害を負う
・固体化したものが電線に付着することによって停電を引き起こす場合がある
・自動車事故や航空機事故、海難事故の原因となる場合も少なくない

このような物質が、現在は事実上黙認されているのです!
皆さんはこの事実についてどう考えますか?


「奇跡の液体」

奇跡の液体は、はるか古代より生命の進化の鍵になってきた液体です。
この液体がなかったら、地球上に生命は存在しないだろうというのは、先鋭的な生物化学者にはもはや常識となっています。
世界の名だたる大学・研究所等が、今こぞってこの液体を研究しています。
この液体には以下のような、魔法のような力があります。
・毎日飲用することで、代謝を活発化させます
・体内の毒素を洗い流す作用があります
・ほとんど無味無臭なので、食事時に飲んでも食事の味を損ないません
・血液をさらさらにする効果があります
・歯磨きに使うことで虫歯予防になります
・擦り傷などの傷口をこの液体で洗浄すると傷の直りが早くなります
・しおれた切花もこの液体に浸ければ元気になります
・お料理に使うことでおいしくなり、消化吸収を助ける働きもあります

このようなすばらしい液体ですから、世界各地で大きな需要があります。
幸い、日本はこの液体が豊富に採取できますので、非常にお安く手に入ります。
貴方も是非この「奇跡の液体」を試してみませんか?



今回の場合、上のほうは難解にしてあるものの名前を明かしています。
化学に明るい人なら、化学式を思い浮かべることですぐにネタはわかると思います。
一酸化二水素ですから、酸素原子一つと水素原子二つ=H2Oです。
つまり水ですね。

この話(一酸化二水素のほう)は結構有名なものですので、もともと知っている人も多いかもしれません。

ですので、小学生むけのやつとはやり方を変えて、話の後にディスカッションするのではなく、まず各自に感想を書いてもらうのが良いでしょうね。
その上で、うまくこちらの思惑に嵌っている生徒の意見をまとめたりして、最終的には気づいた生徒の意見を発表しつつ、リテラシーの話に持っていくのが良いと思います。
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コメント
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補足
Triticum aestivumの読みはトリティカム・アエスティバムで良いようです。
ただ、小麦にも品種は沢山あり、それらはTriticum ****という学名になっているようです。
それに、パンは小麦だけでなく大麦やライ麦からも作られるので、「Triticum aestivumやそれに類似するイネ科の植物の種子…」としたほうが良いかもしれませんね。
学名を使わず、小麦と言ってしまうといくら小学生でもバレバレなので、ちょっと難しめでも学名を使うのが良いでしょう。
小難しい単語を使ったほうが騙されやすいというのもありますしね。
2007/06/13(水) 15:22:50 | URL | B-51(管理人) #NSULs8mg[ 編集]
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