HeavyBommer@blog
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涼宮ハルヒの分裂
ハルヒシリーズは単行本化されているものは一通り読んできたのですが、最新の「分裂」は次の「驚愕」に続くようです。
そのため、驚愕を読むまでの備忘録を兼ねて、感想やら考察やらを書いておこうと思います。

なお、いつものようにネタバレ含みますので、嫌な人は続きは読まないでください。
*あらすじ

2年生(朝比奈さんは3年生)に無事進級したSOS団メンバー。
まずは、最近「神人」が頻繁に出るようになって、疲れが溜まっているという小泉の話からはじまる。

SOS団メンバーは春休み最後の日に、偶然(と言うことになっている)待ち合わせ場所で一緒になったキョンの中学時代の同級生、佐々木と顔を合わせることになり、彼女はキョンの親友だと自己紹介した。
どうも、この佐々木という少女の存在が、ハルヒの深層心理で「嫉妬心」を掻き立てているのではないか、というのが小泉の推測。

キョンによれば、佐々木(外見は美少女であるが、男子に対してはオタクっぽい変に小難しい言い回しをする)はあくまで塾が同じで話が合うので一緒にいたに過ぎず、単なる友人(親友だという認識も無く、当然彼女だとも思っていない)だということであるが、はたから見れば付き合っているように見えていたということ。
キョンがなんとも思っていないのは、SOS団の面々にも明らかだったようで、ハルヒも表面的には気にしていない。

このような状況の中、今度は佐々木が2人の少女を伴って、キョンの前に現れる。
佐々木に同伴していたのは、なんと「機関」の対抗勢力の幹部である橘京子(以前、朝比奈さんを誘拐しようとしたグループの一人)、「情報統合思念体」と同じような存在(長門一派は「天蓋領域」という仮称を付与。彼らは雪山遭難事件での謎空間の仕掛け人)の人型端末である、周防九曜であった。
そして、朝比奈さん一派と対立している(と思われる)未来人の藤原(「陰謀」で出てきた、いけ好かない未来人)も仲間だという。

かくして、その日の夜から、パラレルワールド(だと思われる)が展開されることになる。
ここから先は、αとβという二つの平行世界でそれぞれの話が進行する。

まず、αではキョンのことを「先輩」と呼ぶ少女(現時点では正体不明)から挨拶だけと言うような内容の電話が掛かってくる。

それに対して、βでは佐々木から電話が掛かってくる。
佐々木の電話の内容は、明日改めて自分たちの一味(と言っても佐々木は余り乗り気でない)と会ってくれということだった。

次の日、キョンは再び佐々木一派(この日は藤原も同席)と出会い、まず彼らの状況を説明される。
それによると、彼ら4人を集めたのは橘京子であり、彼女(と彼女の所属する組織)は小泉一派と同じような特殊能力集団であるが、小泉たちと違って「佐々木」を神(のようなもの)と認識しているという。
彼女が言うには、ハルヒの特殊能力は本来佐々木に宿るはずだったもの
だが、何かの間違いでハルヒに渡ってしまったのだと言う。

彼女たちの組織は、ハルヒの力を本来の持ち主であろう、佐々木に帰したいと思っている。
また、ハルヒと違って、一般的な常識人(変わり者ではあるが、ハルヒと違って平穏を良しとするタイプ)である佐々木が力を持っていたほうが、世の中も安定するのだからと言うことで、キョンにも協力を要請する。(その過程で、佐々木の心象世界=神人のいない閉鎖空間にキョンを連れて行く)

ただし、力の移譲が出来るのかどうかはわからない、藤原も周防九曜もけして協力的ではない、佐々木自身も別にそんな力を欲しいとは思っていない(というか迷っているような印象)ことから、彼女の思惑は現在空回り状態である。

なお、この会合が行われた喫茶店では黄緑さんがなぜかウェイトレスをしていて、周防九曜とひと悶着(喜緑さんがいきなり腕をつかまれてなかなか話してもらえなかっただけだが)あった。

明けて月曜日。
まず、αのほうでは、放課後にハルヒがキョンの数学小テストのためにテストの山を(半ば強引に)教えてやる。
その後、普段より大分遅れて二人が部室に行くと、SOS団の面々の他に、入団希望の一年生が11人(とキョンはこの時点でカウントしている)もやってきている。
ハルヒの命により、足りない椅子をキョンと小泉が借りてくると、椅子が一つ足りない。(キョンは数え間違ったと思っている)
そして、ハルヒによる入団テスト兼説明会が開かれる。
途中で男子生徒が一名脱落。
キョンは、ハルヒの演説中に、一人の女子生徒が気になる。
説明が一通り終わると、ハルヒはやる気のある者だけ明日また来るようにと告げて解散させる。
その後は特に大きな事は無く皆いつもどおりに下校。

βでは、ハルヒの個人授業はなく、キョンが先に一人で部室に向かう。
部室は無人で、暫く待って朝比奈さん>ハルヒ&小泉の順で到着。
ハルヒは新入団員募集の張り紙をしてきたとのこと。

そして、ハルヒが部室で入団試験の筆記問題を作っていると、長門がまだ来ていないことにハルヒ&キョンが気づく。
ハルヒが長門に電話すると、発熱のために学校を休んだと言う。
しかし、有機アンドロイドの長門は普通の風邪は引かないので、雪山事件同様、天蓋領域(周防九曜)の攻撃ではないかとキョンと小泉は推測する。

そして、一同急いで長門のマンションへ…



ってところで、分裂はおしまいです。

*感想
ハルヒシリーズも、最近(「消失」以降)ちょっとマンネリっぽい部分が見え隠れしてきていたのですが、今回は登場人物も増えて良い感じではないかと思います。

ただ、長編で巻を分けるのはどうかと思います。
発売が同時ならまだ良いですが、発売時期がずれて間が空いてしまうと話の内容を忘れてしまいます。
#まあ手元にあるなら読み返せば良いわけですし、続き物だと解っていれば後半が発売されてから纏めて読んでもいいのですがね

あと、今回佐々木さんの言動から、キョンの本名に対する重要なヒントが出てきましたね~
・音からは「キョン」への変化が予想できない
・佐々木は名前の音とキョンというあだ名から、正確な漢字を予測できた
・どこと無く高貴で壮大な感じがする(by佐々木)

これらのヒントから、以下のことが予測できると思います。
・キョンの原型になったのは苗字ではない(確定)
・漢字を分解するなどすると何らかの形で「キョン」と読める
・余り一般的な名前ではない(由来をわざわざ聞いているので)

カタカナの「キョン」に見えるような変形を施せるのだとすると、キはテヘンやクサカンムリなんか、ヨはそのままその形だったり日だったり、ンはサンズイとか(でもこれだとシになってしまいそうだしな)でしょうかね~

あとは、読めない漢字をパーツごとに分解して読むようなやり方(例えば、親なら立・木・見と分解してタキミとかね)からキョンになるとか(ンは単独では難しいので、キと読めるパーツ+ヨンと読めるパーツ、もしくはキ・ヨ・ムなどかもしれませんね)なんかも考えられますね。

この二者を混ぜたものである可能性も否定できません。

暇があったら、漢和辞典とにらめっこしてみると面白いかも。

*考察/予測
まず、今回のキーポイントであろう、パラレルワールドです。
何気なく、量子論的な話も出てきたりしていますし、周防九曜の存在もなんとなく量子っぽい印象を抱きます。
意識すると急に実体化する(観測するまでは確率の雲なのに観測すると収束する)ような所とか。
そんなこんなで、これは量子論の「多世界解釈」をそのまま持ってきているんじゃないかと思います。

αとβの世界は両方とも、同じ程度の確率で有り得た世界なのでしょう。
何かの決断をきっかけとして、どちらかが実体化するのではないかと思います。

ここで、鍵を握っていそうなのは、電話の少女(おそらく、新入生でキョンが気にしていた少女と同一ではないかと)と、同じくそのときに電話をかけてきた佐々木さんですね。
この電話の部分が、両世界の最初の差ですから。

現時点での情報から推測すると、電話の少女=新入生の女子生徒は、周防九曜と同様天蓋領域の端末なのではないかと考えます。
周防九曜とはずいぶんタイプは違ってそうですが、長門と朝倉も大分違いましたしね。

そして、αとβを分けたのは、佐々木の決断ではないかと思います。
αでは、おそらく佐々木さんは自分がハルヒに取って代わることを決断したのではないでしょうか。
βではまだ迷っている。(だからこそキョンに会って意見を聞きたいと思った)

αで実際にハルヒの力が佐々木に移っているのかどうかは解りませんが、移ったから/移すために天蓋領域のもう一つの端末である、電話の少女=新入生女子生徒が北高で動いていると。
#情報統合思念体端末である長門は消失でハルヒの力を奪っているので、この辺りの宇宙存在なら力の移動も可能だと思われる
機関の調査では、今年の新入生に怪しいものはいないということでしたが、上の様に天蓋領域(の端末)は普段認識/意識できない、漠然とした存在であるのなら、調査に引っかからなかった(というか調査の時点では確固たる存在ではなかった)としても不思議はないでしょう。

βでは迷っている佐々木がキョンに意見を求め、キョンの意見は現状維持となっています。
そのため、天蓋領域はハルヒの力を観測するために、長門にちょっかいを出してきたと言うようにも考えられるでしょう。

この後の展開ではいろいろあるのでしょうが、最終的にはまたキョンがどちらの平行世界を存続させるのか選ぶことになるのだと予想します。
おそらく、ハルヒに力が残っている状態であろうβを最終的には選ぶんでしょうね。

そのために、αのキョンはまたまた時間遡行でもして、αβに分離する前の佐々木に干渉する(もしくは佐々木に干渉した何かを排除する)のかな~とか思います。

まあ、これ(過去に戻っていろいろ調整)だとちょっとマンネリな感じもしますので、時間遡行は今回関係なく、佐々木本人か天蓋領域端末に「どちらかを選べ」といわれて選ぶっていうようなパターンかもしれません。

最後に、シリーズ全体に係わる、もっとも大きな肝ですが、「神の能力」はやはり、実はキョンに備わっているのでは?って思わないでもないです。
まあ、キョン自体は、どう転んでも自分で力は使えないのでしょうが、キョンが無意識的に選んだ人がそうなるのかなと。

まず、佐々木さんですが、彼女は明らかにキョンに選ばれてはいますが、キョンはあくまで単なる友人レベルだという認識で、いまいち本気にはなれていませんでした。
そのため、佐々木さんは「神候補」までは昇格したものの落選し、結局はハルヒが選ばれたのではないかと。
ハルヒに対しては、キョン自体上辺では否定的ですが、内心ではかなり惹かれているのはもう疑いようが無いでしょうからね。

ただし、この説だと時系列が合いません。
キョンが佐々木さんと親密になったのは中三になったばかりの春だそうですが、機関や橘京子の組織の面々が異能力に目覚めたり、巨大な時空振が観測されてそれより過去に遡れなくなったり、情報爆発が起こったりしたのは、彼らが中一の時です。
おまけに、この時点ではキョンとハルヒは面識すらありません。

ですが、この世界では結構容易に時間旅行が出来ています。
そういったことを考えると、キョンの選択は時系列(朝比奈さん流に言うと時間平面)をある程度凌駕して作用するという可能性も否定は出来ないでしょう。

もちろん、キョン神説はちょっと安直な推測ではあります。
ただ、捻りつつも結果的には安直な結論って線もアリではないかなと。
「キョンが望んだ世界を創造した」ってのはさすがに安直過ぎるので、無いかと思いますが、似ているようで異なる「キョンは選択者であった」って結論なら、多くの人にとって幻滅って感じの落ちでもないでしょうしね。
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テーマ:ライトノベル - ジャンル:小説・文学

コメント
この記事へのコメント
ちっとも続編出ませんね~
いや~続編ちっとも出ませんね~

いろいろ噂はあるようですが、変に前半だけ先に出版してしまったために、いろんな展開予想を気にして続きが掛けなくなってしまったんじゃないかと想像します。
こういったお話では、種を先に見破られているものを書くのはかなり屈辱的でしょうし、読者的にも「なんだやっぱり」って感じになってしまうでしょうからね。
まあ、連載なら元々そういうのは覚悟の上でやるものでしょうが、長編で巻を分けるのはやっぱりやめればよかったのにって思いますね。

とはいえ、結末を曖昧なまま放置するってのは、もの書きとしては最低だと個人的には思うのですが…
ガラスの仮面とか…
2008/10/15(水) 18:47:13 | URL | B-51(管理人) #NSULs8mg[ 編集]
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